北朝鮮のミサイル報道は、日本にとって好ましくない情報であるにも拘らず、なぜ円高=円の価値が高まる方向にふれるのか?
有事の円買いでしょ?
という一言ですます、玄人も多そうだけが、やはり因果関係的な理屈も知っておきたい、と思っていたら、日経新聞に。
以下日経新聞より。
世界の投資家は金利水準が低い円で資金を調達し、外貨に転換して運用する傾向がある。リスクに敏感なムードになると、資産の保全を目的にこうした取引を解消するための円買いが広がりやすい。その経験則から「有事の円買い」の連想が働き、先回りの買いを呼び込む面もある。
過去の事例を基にコンピューターが自動で売買する「アルゴリズム取引」の普及も、円高進行の一因だ。アルゴには「不安心理が高まった局面では円買い」と判断するようプログラムされている場合が多く、29日は「ミサイル発射」などのニュースの見出しに反応した。日本にとって好ましくない材料であっても機械的に円買いに動くため、円高に拍車を掛けた。